274 私の祖母

預けられてた方の、母方のおばあちゃん。

たぶん、これが母方の血筋なのかもだけど、言いたいことを我慢できない、正義漢、悪口愚痴が止まらない〜
亡くなったのは96歳でしたが、最後までオムツなし、自分の足で歩いて、頭もしっかり口もしっかりしてました。
遠い施設にいたのでなかなか会えなかったけど、会いに行けばとても喜んでくれたし、私の息子たちの名前もちゃんと覚えててくれてた。
施設の隣部屋の人や、介護士さんの悪口も健在f^_^;でかい声だからきっと筒抜けてるだろうな〜
枕元にお正月の書き初めをしたんだよ〜と筆ぺんで色紙に「ヤサシクアリタイ」と、宮沢賢治のように書いてあって、おばあちゃんらしいなぁと思いました。
でも、悪口は止まらないのね〜。

出産時に預けられてた、母の兄弟の第一子の中で唯一の女子だった私は、孫の中で一番可愛がってもらいました。
キツイし怒ると怖いので孫たちも懐いてなかったけど(苦笑)そんなおばあちゃんが大好きでした。
そんなおばあちゃん、とても信心深い。
字画をみたりできたので、子どもの名前も頼まれてつけてあげたりしてたみたい。
実は私の名前もおばあちゃんにつけてもらいました。漢字も地味〜だし、同じ名前もあまりいないし、かわいくないのでずっと気に入ってなかったんだけど、もう諦めついたかな。

黒目が薄い色(澄んでるように見えたけど、たぶん年のせいでしたf^_^;)のおばあちゃんにじーっと見られると見透かされた気分になり…
結婚決めた時にご報告に行った時はわりとマリッジブルー中で。

「こんなんなんだけど、結婚しても大丈夫だと思う?」とおばあちゃんに愚痴り、反対されたらやめようかと思ったほど。
そしたらおばあちゃんは「10のうち3、よければそれで決めちゃいな。完璧な人はいないんだから」と言われて、ガチョーンとなりました。
「10のうち、6はいいかな?じゃあ決めるわ」とか言ったけど、残りの4は、未だに直らないもんでしたね。

信心深いおかげでか、施設に入る時に持ってたはずの財産、ぜーーんぶお寺に寄付しちゃってたみたいで、それも母たちには「知らないなぁ」とすっとぼけてた。すごいなぁ!

2014.11.26